繁栄ストーリー(こんなことがあったのですね!!)

ハローデイ社長(加治 久典)

今から十三年前、倒産寸前になり、親からもらった財産、私が三十年間で築いた不動産、財産等全て売却いたしました。それでも支払いが追いつかず、借家住まいとなり、「家財道具まで差し押さえられては家族にも迷惑をかける」と思い、一年間別居生活もしました。資金繰りも苦しく、ありとあらゆるやり繰りもしました。ただ高利貸しだけは、手を出せば、夜逃げすることになりかねないと思い、踏みとどまりました。

「きっと、いつか好転する」ことを固く信じて、ご先祖様から、まだお前は修行が足りないから試練を与えられている、ありがたいことだと、この感謝の思いで立ち向かっておりました。だから周りの皆さんは誰も、私がそんなに苦しんでいるとは知らなかったのです。

( では、具体的に何をやって再建できたのか? というと、「感謝、感動、ご先祖様」の“三点セット”を実践したのです。)

まず従業員に徹底した感謝の行動を示そうと思い、社長自らが手造りケーキを作って、一人ひとりに熱いメッセージを添えて送ることにしたのです。当時250名の従業員がおりましたが、続けました。もう今は、従業員2500名になっておりますが、その感謝の行は続いています。
ケーキ作りを始めてから一年後、今日あるのは、従業員だけでなく、お取引様のお蔭だという思いになり、お取引様にも、誕生日のケーキ、さらには結婚記念日にもそれを贈るようにしました。

 さて、従業員への深い感謝の思いで誕生日のケーキ作りを始めて、半年ぐらい経過しましたら、店の業績がどんどん上がり出しました。当時五十億〜六十億円の売上げでしたから、利益率は三パーセントも伸び、一億二千万円から二億円に伸びました。当時は年間一億位の赤字が十年ぐらいズーッと続いていたのですが、赤字から一転して、利益が出ました。十年ぶりに利益が出たのです。

 また十年前、「今日あるのは、両親、祖父、祖母、ご先祖のお蔭である。またお店が今日あるのは、やはり、先輩、先人の方々のお陰であり、お取引先のお陰である」と考え、亡くなった方々及びそのご先祖様の供養搭を建てました。

 そして、業績が悪くて、もうどうしようもない時でしたが、ご先祖様に感謝を込めて、毎月お参りに行くことを始めました。

 先輩で亡くなった方々、及びお取引様の先代さんとか亡くなった方々、現在40何名ぐらいになりますが、毎月一回、一人ひとりのお名前を読み上げて、「皆さんのお蔭で、本当に今日のハローデイがあります。有難うございます」と申し上げ、『甘露の法雨』や「般若心経」(生長の家の本)お経を一時間くらい、真心を込めて読誦し、供養させていただいております。


 この“三点セット”を実践した結果、日本のスーパ―マーケットが一万八千社ある中で、平成一四年は、売り上げの伸張率二十七㌫で、全国一にならせていただきました。既存店も五年間ずっと伸び続けており、今年で十二年間、増収増益が達成できそうです。平成一四年は売上げが二百八十六億で、経常利益が八億四千万。来期も新店舗が四店舗決まっており、もう売り上げ五百億円目になる店も決まっております。
 私の体験から申し上げても、不況こそ、ピンチこそ、チャンスなんです。もう倒産寸前こそチャンスなんです。絶対に諦めないで、以上の3点セットを“必ずよくなる!”という思いで、実践していただければ、必ず道は開けると思います。

 この成功事例を読んで、自分ひとりでは出来なくても、皆さんに感謝し、感謝の念を実践することを確実に実践することが、成功の法則になることをわかってほしいですね。